ささやかな楽しみ浅草「ちんや」の想出

加瀨淑子 さん(東京都 90歳 )から頂いた投稿です。 家族編

 

私卒寿のお婆さんと成り、戦後七十年何とか元気で生活して居ります。
昭和のはじめ、菩提寺が浅草河童橋にございますので春秋のお彼岸にはかならず父に連れられ墓参に行きました。先ずお寺参りをすませ、花屋敷で遊び仲見世を抜けて表通りの「ちんや」で牛鍋の夕食と言うのが何よりの楽しみでございました。
堂々たる構えの玄関で下足番の小父さんが「いらっしゃい」と迎えてくれたのをおぼえて居ます。
幼い頃お座敷で食べたすき焼の美味なること。親兄弟もほとんど他界致しました現在、生き残った私にとって良き時代と「ちんや」の牛鍋の味は忘れることが出来ません。
お土産に留守番の母へ必ずお肉を沢山買って帰りました。

 
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